2−1.ドラマキャンプ四つのステップ
 
 ドラマキャンプを行うには、企画、準備、本番、総括という4つの段階があります。

 企画とは、目的を達成するために、あらかじめベストの実施方法を作り出すことです。

 ”企画7分に本番3分”とよく言われます。企画をどれだけ作り上げているかによって、本番のドラマキャンプの成果が大きく左右されます。したがって、すみずみまで心配りされた企画を心がけます。
主な活動 
・企画委員会設立・目標設定・情報収集・基本条件設定・アイデア開発・ストーリー設定・プログラム作成・企画の決定・企画書作成など

 準備とは、企画を具現するための事前の取り組みです。

 準備では、参加者を集めるための広報活動、会場や交通機関・スタッフとの交渉や契約、役割分担、しおりや資料作り、用具の準備、資金の調達、リハーサルなどといったさまざまな活動がありますが、持ち味と自主的・創造的な活動が十分発揮できるようにします。
主な活動 
・役割分担と運営組織設立・会場や後援団体などの契約・資金の調達・用具の準備・参加者受付業務と班分け・しおりや資料の作成・説明会・リハーサルなど

 本番とは、すべてを束ねて、二度とない、価値あるドラマキャンプをともに作り出すことです。

 心を燃やして、全力で取り組みます。参加者もスタッフも一体となって、ともにドラマキャンプを作り上げます。一人一人が主人公となり、「わたしのドラマキャンプ」といえるものを作ります。
主な活動 
・運営・演出・支援・安全対策

 総括とは、よりすばらしいドラマキャンプを求めて、評価、反省、整理をすることです。

  ドラマキャンプが終わったら、記録を書き、評価をし、反省しましょう。これによって、これからのドラマキャンプがよりすばらしいものとなりますし、自分自身の成長の糧となります。総括は、一つの活動の終了の時点ですが、同時に次回のドラマキャンプの企画の始まりともいえます。
主な活動 
・会計や事務処理・関係団体へのお礼と報告・評価や反省・報告会・整理・次回への展望

ドラマキャンプ実施のスケジュール
 
 以前から継続している場合と初めて実施する場合とでは、また主催団体によって多少違いますが、ここでは初めて実施する場合を述べておきます。
1年前
 
@企画委員会の設立 A目標・方針の設定 B参加対象の決定
C時期・期間・場所の設定
半年前
 
@運営組織の設立 Aプログラムの作成 B予算の作成
C会場・交通機関等との契約
3〜
4カ月前
 
@実地調査に基づき、プログラムの検討と安全面の確認
A関係機関(後援団体・病院・消防署・警察等)との交渉
B役割りごとの打ち合わせと準備
2カ月前@参加者募集 A準備の調整
1カ月前

 
@資材・用具などの準備調達 A参加者集約と班分け
Bしおりの作成 Cスタッフテキストの作成
D年間を通して継続活動をしてる団体であれば、説明会や班活動
2〜
1週間前
@説明会 A健康調査 B連絡網の作成 C保険への加入
D資材用具の点検
4〜
1日前
@最終打ち合わせ A資材用具の最終準備と点検
 
当日
 
ドラマキャンプの実施
 
1週間後
 
@用具の返却や整理 A支払い、会計、事務処理の整理
B関係団体へのお礼と報告
3週間後@アンケート、感想などを集める
1〜@報告書の作成 A報告会や反省会 B会計・事務処理の終了

 

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