5−8.三種の神器(ゲーム・歌・ダンス)によるつどい
 
 ゲーム・歌・ダンス(三種の神器)を中心にしたつどいは、他の多くのつどいの基本になるものです。ここでは、メンバーのやる気を起こし、心を開いて、みんなで協力し、持ち味を輝かせます。
 
【準備物】□必要に応じてゲーム用具、楽器、カセット等
【つどいの流れ】
1.その気にさせる
・「させられている」のではなく、「している」という気にさせる導入をします。
・スタッフが最初は引っ張って行く中で、「この人とならば一緒にやってもよい」と思わせるように。
・スタッフを売り込み、スタッフとメンバーとの心のパイプを作ります。
 @ 感動させる……すばらしいものを見せる。
 A ずれを感じさせる……新しいものを出す。
 B 得になることを示す……楽しい。
 C 気軽に参加できるものから…… みんなの知っている歌、小さな動き、拍手、肩たたき等から。
 D 笑いを誘う……小さな失敗の共有。
 E 呼びかける……皆さん そこの人 あなた
2.まぜる(アイスブレーク)
・つどいの初めは不安で、身構えています。その雰囲気を打ち破り、ホットな雰囲気を作ります。
・まず、近くにいる2、3人の人と親しく交わります。
 @ すました人はスキンシップゲームで
 歌に合わせて隣の人と触れる。手のひらや膝から、頭、ほっぺ、肩、胸等へとふれあいを深めます。
 A かたまっている人はミキシングゲームで
 ナンバーコールや席がえゲームで、かたまっている仲良しグループをゴチャゴチャにしてしまい新しい人との出会いを作ります。
 B アイスブレークまでは命令口調で
 ここまではスタッフが引っ張って行くことが大切です。命令口調でパンパンとたたき込み、「その他大勢」として扱われないためにも「私もやりたい」「俺だってできるぞ」と自己主張がしたくなる寸前まで高めます。
 C 自己紹介
 “私”を売り込むプログラムです。「私はここにいる」「俺も認められる機会が与えられた」と思うことができるようにします。
3.共に楽しむ
・その気にさせたら、スタッフはしだいに前面から姿を消し、メンバーが主役になるようにしていきます。
・隣の人との交流を少しずつ広げていきます。
・遊び方、やり方を上手に伝えます。説明だけでなく、積極的な言葉かけをし、笑いを引き出します。(やって見せる やってもらう)
・応援団になります。(言葉かけ、拍手、がっばっている人の紹介、いじけてる人の援助)
・スタッフもメンバーになって共に楽しみます。
 @ ふれる……自然に、さわやかにふれあわせます。はじめはふれる面も小さく、ふれる時間も短く。そして、心が開かれてくると、広く、長く、熱く。
 A 見つめる……ふれるゲームは「みんなとの交流」。見つめるゲームは「あなたとの交流」で、深い交流の始まりです。
 B あてる……見つめるだけでは、心の中までは分かりません。表面的な交流から心への交流が当てるゲームです。
 C まねる……「あなたとならば何だって」。ここでは、ゲームよりリズムにのせてはしたないジェスチャーを共有するアクションソングがふさわしい。
4.グループで頑張る
・メンバーが心を開き、楽しむことができたら、次は集団を作り、より深い人間関係を作ります。
・スタッフは導入者であり、後押し人となって、グループ内のリーダーの発掘と成長に力を入れます。
 @ 集団を作る……グループ作りも、ゲームを使って行います。
 A 同じ力を出し合う(連合)…… みんなが同じ力を出し合い、あまり個性を必要としません。メンバーが助け合い、協力することによって仲間意識を育てます。
  ・ 代表的なゲーム/集団対抗ゲーム、集団ジャンケン等。
  ・ ルールを守って勝負にけじめをつけます。しかし、勝ち負けだけにこだわらないようにし、どれだけみんなが協力し合ったかを強調して、協同的な面を心がけます。
  ・ スタート前、ゴールしたとき、勝敗が決まったとき等にグループのエールをかけあうとムードは最高に盛り上がります。
  ・ 持ち味を出し輝く(代表)……グループ全体から、一人一人に目を向けます。
  ・ 代表の出るゲームは、ムードが盛り上がり、恥をかいても問題じゃないという雰囲気ができてから行います。
  ・ 代表者のおおげさな闘いぶり、負けっぷりがムードを盛り上げ、それを見ているメンバーの応援が拍車をかけます。
 B 異質の協力(協同)……一人一人の持ち味を集めて、「異質の協力」から一つのものを作り上げます。
  ・ 代表的なゲーム/グループ解明ゲーム、スタンツや創作
 C 人間変革……集団の中で、自分を変えていきます。
  ・ 代表的なゲーム/グループワークトレーニング、つどいのフィードバック等
5.みんなで一体になる
・仲間意識が大きく育ったら、集団の枠を取り外し、みんなが手をつなぎ、一つの輪となり、“みんな同じ仲間だ”という一体感を持ちます。
 @ 集団発狂……メンバーを燃え上がらせ、「共にばかになった」という一体感を持たせます。/アクションソング等
 A 一体感を確かなものに……仲間を見つめ、ふれあい、共に声を合わせて、一体感を確かなものにします。/レクダンス、フォークダンス、歌等
6.主役を輝かす
・本物の喜びや深い仲を作るために、メンバー一人一人を輝かせ、“かけがえのない私”を感じさせます。
・スタッフも一人の人間として、それぞれの思いや信念、人生を語ります。
 @ 個に返す(自分自身を見つめます)。
 A 持ち味をクローズアップする。
 B 持ち味を活用する。
  ・ 代表的なもの/献詞、ひとこと感想、感謝の拍手
7.フィナーレ
・今一度、仲間との絆を確かめ合い、別れを惜しむと同時に、これからの友情を約束します。
 ・ 代表的なもの/エール、握手、声かけ、抱き合い、別れの歌等
 



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