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 今日で、夏休みも終わります。といっても、毎日お仕事に行っていたわけですし、何かが変わるわけではないのだけれど、それでもわんぱくキャンプの記録集を書き終わると、「あー、今年も夏が終わったなー」と感じてしまいます。
 それにしても、世の中毎年毎年忙しくなっていくような気がします。子どもたちも、高学年の参加が少なくなりました。学校では土曜日が休みになって、本当は子どもたちはもっと参加できると思うのですが、塾にお稽古ごと、地域のスポーツ活動と時間に追われているような気がします。「ゆとりと体験活動を」といわれていますが、実際にはどうなのでしょうか。「子どもたちに学力がついてない」といわれて、子どもたちは、学力、学力と勉強に追われているような気がします。ことにしなって「体力がない」と報道されました。来年度は、スポーツ、スポーツと追われていくのでしょうか。つい最近、文部科学省が全国的に学校を開放して地域で「○○教室」のようなものを開く取り組みを始める、というようなニュースを見ました。子どもたちはいったいどこへ向かっていくのでしょうか。子どもたちに関わって、悲しいニュースがたくさん報道されました。子どもたちが被害者になるだけでなく、加害者になってしまう。本当に今はつらい世の中だと思います。今年のアンケートをみて、「参加費が高い」と感じられている方が今までより少し増えました。十数年間同じ参加費ですが、物価は確実二十数年前より上がってきています。しかし、景気も相変わらずよくないために、わんぱくキャンプの参加費を出すことが大変になってきているのかもしれません。子どもたちの社会ではなく、私たち大人の社会がおかしくなってきているのかもしれませんね。
 しかし、子どもたちの姿をみていると、明るい明日も見えてきます。子どもたちは優しかったです。友達が包丁で指先を切ったりすると心配でお見舞いに来ていました。家が恋しくなって泣いている子がいると声をかけていました。何たって、あんなに意地悪したウルフを許し、友達になったのですから。
 自然や環境のことについても本気で考えてくれました。ゴミを捨てることについても本気で取り組んでくれました。この子たちなら地球を守ってくれるだろうと感じることができました。
 今回のドラマは、新美南吉をテーマにして物語を組み立ててみましたが、お母さんと一緒の世界になってしまいましたね。新美南吉の代表作には、主に狐を主人公とした「ごんぎつね」「手袋を買いに」などがあります。是非機会がありましたら読んでみてください。
 最後に最終日のおにぎりは少し少なかった方もおられるようです。ごめんなさい。
また来年あえることを楽しみにして。
 

2003年8月31日 まろ