2−4.目的を設定します
 
 ドラマキャンプをより感動的に、より楽しく、より効果的なものにするためには、企画者としての願いをもち、参加者が進むべき目的を設定することが大切です。
 
目的設定のポイント
 
あれもこれも欲張りません
なるべく単純明快にします。
全員の共通理解の得られるものにします。
参加者やスタッフの経験、力量、諸条件に合うものにします。
キャッチフレーズを作ろう


イメージを思い浮かべる
                                   
 まず最初に、『こんな事をしたらおもしろいだろうな』という、ドラマキャンプのイメージテーマを決めます。
 これは食事に例えてみると、「カレーを食べたい」という具合に、何を食べたいかが決まらないと、次の自分で作るのかレストランへ行くのかが決まりません。この「カレーを食べたい」(どんなことがしたいのか)という部分がイメージテーマになります。

だれの願いを束ねるのか
 
 ドラマキャンプを企画するに当たっては、多くの人の願いや欲求を考えなければなりません。主催者のねらいやスタッフの願いがあり、参加者の欲求があれば保護者の期待もあります。また、それらを取り巻く社会の要請もあります。そして、ドラマキャンプ自体がもっている力もあります。
 これらの願いを束ねて、一つの方向を作り出します。
 
目的の立て方
 
・我々がこのキャンプでねらっているものは何か。
・参加者は、このキャンプに何を期待しているのか。
・参加者は、どんな活動を求めているのか。
・参加者が感じている問題や関心事は何か。
・親の期待や地域社会から求められているものは何か。
・ドラマキャンプとは何か、どんな力をもっているのか。
 
 
 
資料 子ども達の目標
 子どもたちがわんぱくキャンプで目標としていること

資料 保護者の期待
わんぱくキャンプに対しての期待

子どもに対しての期待

資料 キャンプの目的例
 
● わんぱくキャンプの場合
 
わんぱくっこ宣言
・おもいっきり遊びます          ・どんなことにもチャレンジします
・自分の命は自分で守ります      ・自然を大切にします
・友達をたくさん作ります         ・みんなのために働きます
 
● 一般的な場合/その1
 
・自然の中で生活することにより、自然を理解し愛する心を育てます。
・キャンプ生活を通して、労働に親しみ生活の諸技術を学びます。
・共同生活をすることで、仲間とふれあう喜び、集団生活のルール、人間関係の在り方を学び、協調性、社会性などを身につけます。
・役割を分担することで、チームワークや組織活動の在り方を学びます。
・諸活動を通して、新しい経験や創意工夫をし、創造力や積極性を養い、困難に負けない力をつけます。
・日常生活から離れることによって、自分を反省し生き方を考えます。
・健康や体力に自信をつけます。
 
● 一般的な場合/その2
 
・自然に親しみ、家や学校でできないことをして、たくましく心豊かな人間になる。
・自分たちの力でキャンプ生活を築き上げ、創造的な生活をする。
・集団規律を守り、みんなと協力する。
 
● 一般的な場合/その3
 
・家庭や学校を離れ、集団生活の中でみんなで決めて、みんなで行動することにより・自主的な精神を育てる。
・責任と分担を明確にし、協調・連帯の大切さを学ぶ。
・自然にふれあい友情を深め、心に残る思い出を作り、これからの生活意欲を喚起する。
          目的と目標
 目的は理想であったり、抽象的であって、量的な尺度では測れません。
 一方、目標は具体的で段階的・量的な尺度で理解することができます。そこで、 目的を達成する尺度として目標を掲げます。(例:時間を守る)

 



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