2−5.情報を集めます
 
 情報量が多いほど、組み合わせや選択が容易になります。そこで、ドラマキャンプに必要な情報、必要になりそうな情報などいろいろ集めます。そこから、目的達成のために何を活用すればよいのか、何が不足しているのかを明らかにします。
 
情報収集の対象
 
1.参加者(願いを正しく)
 年齢、性別、経験、生活背景、構成、指向、傾向、欲求、 地域性による特徴など。参加者を取り巻く人々の願い。
2.時期(季節感をつかむ)
 季節、月、日、時刻の特徴。天候、気温などの傾向。ほかの行事との重なり。
3.場所(地域性を大切に)
 地方、場所、施設の特徴や状況。交通の便など。行政機関、観光協会、観光案内所、パンフレット、経験者の話などが情報源となります。
4.経費(いくらかかるか)
 見込必要経費の算出、主催者や後援団体から調達可能な資金、参加費として手ごろな金額の算出。
5.スタッフ(持ち味を生かす)
 協力可能か否か、持ち味、経験、力量、人柄、特技などの個性を把握。
6.協力団体
 資金的援助、人的援助、広報的援助、物的援助などの協力
7.プログラム(どんな活動があるのか)
  野外活動の本、雑誌、講習会などが情報源となります。
8.資料(今までどんなものがあったのか)
  キャンプの企画や評価、記録、使用可能な既製の資料。
9.その他
 教育、青少年の動向、流行、芸術、文化などの社会の動きにも注目しましょう。
 
情報を集めるところ
 
専門書……………詳しく分析してある。時間がかかる。
マスコミ…………分かりやすく手っ取り早い。ただし、興味本位。
コマーシャル……現代社会の最先端を行く。
講演会……………分かりやすく役に立つ。ただし、後に残らないことも多い。

情報の集め方
 
A 内部探検
○ ブレーンストーミング(BS)
 経験、情報をすべてさらけ出します。
○ NM・T法
 思いがけない発想のために回り道をします。
 
B 外部探検
○ フィールドワーク
 外へ出かけ、アンケートやインタビュー、観察などの調査をしてより幅広い情報を集めます。
 
情報の集約
 
 集めた情報から、ドラマキャンプ企画の材料として活用できるものを選び出し整理します。その時大切なことは、ドラマキャンプのイメージや目的をもとにして整理していきます。
○ 花火(情報やアイデアを短時間で集約する)、KJ法(情報やアイデアの心を大切に集約していく)、統計的な集約(数量によって情報の内容を判断します)等の技法があります。
 
フィールドワークのやり方
 
ア.フィールドワークの準備
1.調査地域を決める………特徴のある場所、反対に一般的な場所など。
2.調査対象者を決める……見込み対象者、周囲の人、立場の違う人。
3.何を聞くのか質問票を作る。
イ.フィールドワークのポイント
1.まずフィールドを散策して、雰囲気をつかみます。
2.直接質問に入らず、心開きのあいさつや世間話から。
3.主旨を明らかにし、焦点を合わせた質問をします。
4.先入観は捨て、素直な心で受け止めます。
5.対象者の人格を認め、教えを請う心で。
ウ.フィールドワークの整理
1.フィールドワーク中は点メモ程度で、対象者の観察や人間交流に力を入れます。
2.「であった」「である」等の一行見出しをつけ、中身は具体的なデーターで。
3.出所、日付などを入れておきます。
 
資料 キャンプのアンケートより






 
 

 
 



前のページへホームページへこの章の目次へ次のページへ