5−4.テント設営・撤収
 
 班員で協力し、自然の中で生活するための家(テント)を作ります。
 
テント設営教室
@ テントの設営や管理・撤収の方法を伝えます。
A 実際にモデルを使ってやります。
 
テントの設営
 
@ テントサイトを選びます。
  ・林の中の平地で、よく乾燥した場所。
A 整地をします。
  ・小石や木の葉、危険物を取り除きます。
B 位置を決めます。
  ・傾斜地(頭が上)
 ・入り口(風下)
C 部品の点検
  ・数を確認し、同じもの同士まとめておきます。
D グランドシートを敷きます。
  ・防水してある面(表)を下(地面)に向けて敷きます。
  ・四隅をペグで仮止めします。              
E テントを置きます。 
  ・テントをグランドシートの上に広げます
F テントとグランドシートの四隅を紐で結びます。
  ・テントの裾布をグランドシートの下にいれ、テントの四隅をペグで止めます。
G 親綱のペグを打ちます。
  ・支柱を使って親綱のペグの位置を決め、ペグを打ちます。
H フライシートをテントの上にかぶせます。
I 支柱を立て、親綱を張ります。
  ・支柱をテントの中に入れ、棟の穴に差し込み、親綱をかけ、親綱の端をペグにもかけます。
  ・出入口を閉めて(開けたままだと後で閉まらなくなる)
J 支柱を垂直に立て、親綱を張ります。
  ・片方ができたら、反対側も同じように張ります。
  ・テントの棟が一直線になり、たるまないように親綱を調節します。
K 四隅の角綱を張ります。
  ・角綱の延長線が屋根の中央にくるように角綱を張ります。
  ・対角線の順番に角綱を張り、たるみを無くします。
L 腰綱を張ります。
  ・屋根の傾斜と一直線になるように張ります。
  ・角綱、腰綱のペグは、一直線にします。
M グランドシートとウォール(テント)を結び、裾をペグで止めます。
* フライシートを張ってから、テントを張ります。
* フライシートとテントがくっつかないようにします。
N 排水溝を掘ります。
  * 雨が予想されるとき以外は,自然保護の観点からむやみに排水溝は掘らないようにします。
  ・テントを囲むように、深さ20cm位で、V字型に掘ります。
  ・水が流れるように、排水口の方を深くします。
  ・掘った土は、溝とテントの間に置き、テントに水が入るのを防ぎます。
O テントを整備します。
  ・槌やペグを袋に入れ、入り口反対側の支柱にかけておきます。
  ・親綱に白い布を巻き、足を引っかけないように目立たせます。
 
テントの管理
 
@ 昼間は、テントを開けて乾燥させます。
A 夜間や雨天時は、張り綱を少しゆるめます。
B 雨のときは、テントには触りません(触った所から漏れてきます)
  *雨漏りしたら、ぞうきんで雨が流れる道筋を作ってやります。
C テント内では絶対に火を使いません。
D 荷物はまとめて、中が広く使えるようにします。
E 入り口のシートを一部折り返して靴脱ぎにするとよい。
F 体の弱い子を中央に、用便の近い人は入り口付近に。
 
テントの撤収
 
@ 荷物を出して、1カ所にまとめておきます。
A 腰綱を外し、1カ所にまとめておきます。
B テントの裾布にかかっている土を落とします。
C 親綱を外し、ペグを1カ所にまとめておきます。
D ペグを草等でこすり、土を落とします。
E グランドシートとテントをたたみます。
  ・背中を痛めないように、グランドシートを背中にもってくる
F 必ず数をチェックしてから、袋に入れます。
G 排水溝を埋めます。
 
テントを張る場所
 
@ 日当たりがよく、強い風が直接当たらない所。
A 森や林の中では、木がやや離れてあり、日中には日陰を作ってくれる所。
B ゆるい傾斜になっていて、水はけのよい所。
C 蚊、ブヨ、ハエ等が少ない所。
D まわりに危険な動植物のない所。
E 落石や土砂崩れの心配がない所。
F 川や沢等の雑炊にも安全な所。
G 落雷防止のため、大木の下は避けます。
 
雨の中でのテントの張り方
 
@ 風向きと周囲の安全を確かめて場所を決めます。
A ザックを一カ所にまとめ、フライやポンチョをかけます。
B テント本体と付属品を出します。
  ・そのときに必要な品物だけ取り出します。
C 確実に手早くテントを張ります。
  ・お互いに声をかけあい、確認し合います。
D 排水溝をていねいに掘ります。
E テントの入り口にポンチョや傘等でひさしを作り、ザックから必要品を取り出して テントの中に入れます。
F グランドシートを敷いて、テントを固定します。
 
小屋作り
 
 ビニールシートや段ボール、木の枝等を使って、班で協力して自分たちの小屋を作ります。
 
【準備物】□ビニールシート、段ボール、木の葉、丸太、竹、ロープ等の材料
      □ノコギリ、金づち、ナイフ等の道具
【活動の流れ】
@ 作り方を説明……道具の使い方、ロープワーク、小屋の作り方等
A 材料を準備……作りたい小屋に応じた材料を準備します。
B 小屋作り……役割を決め、協力して小屋を作ります。
C 完成 小屋の利用……できた小屋は実際に使います。
 



 
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