5−32.お祭り広場
 
 お祭りの世界、無礼講の世界をドラマチックに作り出し、参加者を主役にします。
 
お祭り広場
 
 汗(努力)の後に感謝の儀式があり、そして無礼講の世界が始まる。このお祭りの原点を大切にします。
 
【お祭り広場のプログラムを組む場所】
 ● 1泊2日……夕食を料理コンテストとして、その会食会をメインとして組んでいきます。
 ● 2泊3日……2日目の午後から開き、キャンプファイヤーやキャンプナイトフィーバーへとつなげます。
【活動の流れ】
@ 祈りの儀式
 ・ シンボルを作り、祈りの言葉はキャッチフレーズを用います。
 ・ 女神を選びお告げ(努力目標)を授けたり、各班は工夫した供え物を出します。
A お店開き
 ・ 各グループが作った料理を食べ歩く方式で。
 ・ キャンプクラフトを物々交換やたたき売り方式で。
 ・ キャンプだけで通用する通貨を作って。
B 無礼講を作る
 ・ 心開きは、「わっしょい、わっしょい」のリズミカルなかけ声やおはやし。レクダンスやアクションソングも活用し、陶酔させ、感情を前に出させます。
 ・ 目に仮面をつけたり、仮装パーティーもよいでしょう。
 * 大人の場合は、適度なアルコールを活用します。
 
【お店開き】
 メンバーが工夫した店を開きます。そのキャンプだけで通用する通貨を発行するのもいいでしょう。
@ 屋台村……野外料理を中心にして、お握りやおでん等、各班が工夫したお店を出し食べ歩きます。    
・ 準備する量=全メンバーの人数÷屋台の数×2
A 水商売……喫茶店、お茶席等を出します。手作りの飾り付け、ボーイやウエートレスの演技が決め手になります。
B オークション……一人一品、クラフトか持ち物を出し合い、「競り市」や「クラフトの店」「スタッフ使用品のオークション」「物々交換」等をやってみましょう。駆け引 きが決め手になります。もうけたお金は、社会福祉施設に寄付したり、みんなの飲み物を買ったり、次のキャンプの資金として活用します。
【コンテスト】
 キャンプにおけるみんなの努力の成果が出るもの(野外料理コンテスト等)では、「やる気作り」「持ち味束ね」の方法として活用します。
・ 過程を無視して成果のみによる順位づけやもって生まれたもの(容姿等)に対する順位づけは絶対避けなければなりません。
@ 愉快なコンテスト……女神・ヒーロー選び(一番汗した人、頑張った人/各班で候補 者を売り込みます)、料理コンテスト、オリジナルコンテスト等。
A 気の利いた賞品……優勝木(木を輪切りにしてマジックで書く)、優勝カップ(竹で作ったカップ)、メダル(クラフトで作ったペンダント)等キャンプの記念品になる賞 品を手作りします。
B ユニークな表彰状……順位の代わりに、長所や頑張ったことをもじった「頑張ったで賞」等。
 
キャンプファイヤー
 
 キャンプのすべてを束ねて、一つの火のもとに集います。
【活動の流れ】
@ 第一部 儀式の火
 ファイヤーを美しく焚き、交歓の前の「聖」なる時間。儀式の火です。
 ・ 雰囲気作りの歌 聖火入場 点火 火の歌 営火長の言葉 テーマソング
A 第二部 交歓の火
 各班の出し物(スタンツ)を中心として、スタッフのゲーム等で楽しみます。
 ・ 導入のゲーム スタンツ 展開のゲーム スタンツ 心を一つにするゲーム
B 第三部 明日へ向かう火
 キャンプのすべてを束ねる火です。大地に還っていく火を見つめながら、自分の心を見つめ、明日への決意をします。感動したファイヤーにするためには第三部に力を入れます。
 ・ メッセージ メッセージソング 献詞・感想 営火長の言葉 別れの歌
 
キャンプナイトフィーバー
 
 お祭り広場の延長線です。深いかかわりを求めるときは、他のグループに迷惑をかけないようにチャレンジします。
【活動の流れ】
@ 自由に交流……決められた時間まではテントに入らないこと、他のキャンパーに迷惑をかけないこと等を規制として、自由にふるまいます。
A 流しを出す……”流し”を作り、いろいろなグループを回って、自分たちの歌やゲームを売り込みます。
 ・ 大人の場合は、アルコールを活用します。



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