5−34.キャンプ イン キャンプ
 
 キャンプの中のキャンプ。主催者が準備したキャンプから離れて自分たちだけでキャンプをします。みんながヒーローになれ、自分たちだけの世界がつくれ、そして自分と出会うキャンプです。
 
【準備物】○テント○炊事道具○食料、飲料水○その他必要なもの
【活動の流れ】
@ 作戦会議……どこへ行くのか、どんなことをするのか等を計画します。
A キャンプ・イン・キャンプ……計画に従ってキャンプを実施します。
B 終了……みんなでどんなことをしたのか発表します。
【安全対策】
@ 活動計画書を提出させて、スタッフはどこへ行き、何をするのかを把握しておきます。
A 緊急避難する場合の方法、場所等を確認しておきます。
B メンバーの経験、状況に応じてカウンセラーが同行するかどうかを判断します。
C 気づかれないように巡視する等の安全対策をとります。
 
ソロ体験
 
 組織キャンプは、集団で行い、共通の体験や相互作用を通して人間関係を深めます。そのような中でのソロ体験は、一人になることにより自分を振り返る機会であり、サバイバル技術の習得であり、孤独に打ち勝ち生きることへの自信をつけます。
 
【準備物】○防水シート○寝袋○食料○メモ帳と筆記用具○ホイッスル等
【活動の流れ】
@ 説明……ソロ体験のねらい、やり方、場所、緊急避難の方法、注意すること等
A 現地へ移動
 ・ 地図を頼りに自分で行き、一定時間が来たらもとの場所に帰る方法とスタッフが連れて行き、迎えにくるまで同じ場所で待っている方法の2通りのやり方があります。B ソロ活動
 ・ 行動範囲は 100m以内とし、他の人と接触しないようにします。
 ・ 自分で工夫し行動しない限りは何も与えられず、やることがないという経験を大事にします。
 ・ どうしても緊急避難する必要があるときは、ホイッスルを吹いてスタッフに知らせます。あるいは、スタッフが待機して居る決められた場所まで行きます。
 ・ 安全対策のために、気づかれないように巡視したり、一切口を利かずに安全を確かめたりします。
C 終了……みんなでソロ体験したことを話し合います。
 
資料 サバイバルテクニック
 
【飲み水を作る】
簡易濾過器サラシ粉で浄化コンデンスミルクで浄化
サラシ粉を水に溶かしたものを1晩おき、上澄みに加えます。コンデンスミルクを少量たらし、上澄み液を熱しガーゼや布でこして飲料水にします。

 
水蒸気を集める朝露を集める雨水を集める


 
【火を得る】【ビーバーグする】

 
【方位を知る】【時刻を知る】
時計の短針を太陽に合わせ、12の目盛りと短針の中間が南になる
*北極星の方向が北
方位磁針を逆に合わせ中央に棒を立て、影のできる方向で知る
東 (午前6時)南西(午後3時)
南東(午前9時)西 (午後6時)
南 (正午)
 
【天気を予測】          
朝焼けは雨、夕焼けは晴れ
東風は雨、西風は晴れ
山が近くに見えると雨、遠くなら晴れ
蛙が鳴くと雨
ツバメが低く飛ぶと雨
ミミズが出てくると雨
月に笠がかかると雨
朝露が降りると晴れ





前のページへホームページへこの章の目次へ次のページへ