1−4.ドラマキャンプと自然
 
 ドラマキャンプでは、自然の中で活動し、自然とふれあい、自然のすばらしさをいっぱい感じます。そして、豊かな感性と創造力を育み、自然と人間が深く関わりを持って生きていることに気づきます。
 
環境教育とは
 
『自然体験を中心として、自然から環境全体へアプローチする』
 人間と自然との位置関係を再確認し、人間が自然から何を感じ、自然とどう付き合い、自然破壊の進行にどう対処し、今後は自然とどういう関係にあるべきなのかを考えます。
 
環境問題とは
 
 棲み分けや自然のサイクルの輪が崩れると、環境問題が出てきます。
・生物は、それぞれの主体性を持って仲良く生活空間を棲み分けています。/今西錦司
・食物連鎖により、自然のサイクルの中でバランスをとり調和しています。
・人間も本来、生物の一員です。
・何かの種がその社会を拡大すると他の種は住む場所がなくなってきます。また、食物連鎖の輪から外れると自然のサイクルが中断し、生物社会の維持ができなくなります。
・普通は、ある生き物が増え過ぎたり少なくなり過ぎても、元の状態に回復したり、新しい自然のサイクルができて生物社会が維持されていきますが、現代の人間社会の拡大は多くの種の絶滅を起こし、回復できないほどのダメージを与えています。
 
環境教育の場所
 
森や野原…………直接的に自然を体験します。
水辺………………生き物の関係を知ったり、水の汚染を知ります。
公園、住宅地……身近な自然とふれあい、人間と自然の関係を考えます。
室内………………自然に対するあり方を学習します。

環境教育の段階的プログラム
第1段階関心/親しむ、気づく 自然や自分たちを取り巻く環境それに関わる問題に気づいたり、関心を持つプログラム。
 ・ ネイチャーゲーム、ハイキング、クラフトなど
環境を意識する。

第2段階理解/知る 自然や社会の仕組みについて理解を深めるプログラム。
                 ・自然観察、環境調査など
自然のさまざまな役割を知る。
文化的な状況を知る。
社会的な視点を持つ。
自然のサイクルと生態系の相互関係を理解する。
生命維持システムを理解する。
第3段階行動/実践、守る 環境問題を自らの問題として、その解決に向けて実行に移す。
・リサイクル活動、植樹活動など
ライフスタイルを作る
ゴール人間を含めた地球環境を守る  ・自然界のサイクルを中断しない。
・自然界の調和を乱さない。
・速やかな回復を図ることなく自然を使わない

環境教育の活動形態
 
@ 感受体験活動 
 五感を通して、自然を直接感じる体験活動。
 ・ネイチャーゲーム、自然を使ったゲーム・草花遊びなど
A スポーツ活動 
 野外でのアウトドアスポーツを通して、積極的に自然や環境と関わりを持ちます。
 ・ハイキング、登山、オリエンテーリング、サイクリング、MTB、カヌーなど
B 創作活動
 自然を素材として、ものを創作する芸術的活動。
 ・押し花、竹細工、木工クラフト、森の中の音楽会、楽器作り、ストーンアートなど
C 生活体験活動
 自然を利用した生活体験をします。
 ・キャンプ全体、野外炊事、草木染め、紙すき、リサイクル活動、農作業の体験など
D 学習活動 
 自然や環境について学習します。
 ・環境調査、自然観察、バードウォッチング、図鑑作り、森のテーマ探検など



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