2−6.基本条件を決めます
 
参加者
 
 まず最初に検討し、決定する必要があります。
資格……性別、年齢などが基本的な条件となります。
人数……スタッフの数、施設や用具の利用条件、経費や交通との関係から考えます。
    普通、30〜120 名までで、50〜80名が最適です。
わんぱくキャンプの場合 
 小学校1年生〜6年生で、人数は80〜100名。中学生は10〜20名で、リーダーとして用います。高校生は、参加者としてよりもスタッフとして組み入れます。

  
時期
 
 ドラマキャンプは、春夏秋冬のどの季節でも実施可能です。ただし、それぞれの季節の特徴をとらえて行うことが大切です。
● ドラマキャンプの時期 
・一般的には、梅雨時期(6月中旬〜7月中旬)や台風時期(9月〜10月中旬)は避けることが望ましい。
・経験を積んでいる対象では、新しい経験を与えるために、十分な計画や準備があれば実施可能です。
・夏…………雨も少なく、天候が安定しています。ただし、日中の暑さと蚊やあぶなどの活動が盛んで、キャンプ場が混んでいます。
・春と秋……気温の変化に対する注意が必要。昼夜の温度差が激しい。
・冬…………寒さが問題となります。

 
 わんぱくキャンプの場合 
 夏休み中に開催ということで、子ども会行事などの関係があり、8月の最初の金曜日〜日曜日にかけて行います。
 説明会は1週間前に、報告会は9月の最初の日曜日に行います。
* 説明会と報告会については、土曜日が休みになって来ていることも今後は検討されてよいでしょう。

期間
 
 目的、参加対象者の特徴(年齢、性別、健康、経験、能力など)、プログラム、予算、場所などを考慮して決めます。
 
ドラマキャンプの期間
・1日…………メインの活動を一つだけ決めて行えば可能です。
・1泊2日……テントを張り野外炊事をしただけという印象が残る可能性があります 。
・2泊3日……丸1日使えるのは1日だけ。テント設営と野外炊事以外は多くのプログラムは組みにくい面があります。
・3泊4日……比較的余裕をもってプログラムが組めます。
・4泊以上……退屈したり、疲労が出てくるので注意が必要です。

 期間対象   
1日(デイキャンプ) 家族、幼児      
1泊2日〜2泊3日  幼児、小学校低学年
2泊3日〜3泊4日  小学校高学年、中学生
3泊4日〜4泊5日  高校生以上
 
会場
 
 ドラマキャンプの展開がスムーズに、楽しく効果的にできる場所を選びます。
ポイント
 選定に当っては、パンフレットや観光案内、現地への問い合わせなどによる情報収集がありますが、現地調査をする必要も出てきます。
 条件がよければ、予約や確保をしておきます。
 
場所選定の一般的な条件 
【共通】
・自然に恵まれている。               
・野外での活動に適している。            
・キャンプファイヤーなど、全員が集まれる場所がある。
・他の団体と独立して活動できる。          
・適切な交通手段が確保できる。           
・雨天時にも活動できる。              
・気温や雨量に問題がない。             
・危険な場所がない。                
・衛生面に問題がない。               
・緊急時に避難する場所がある。
・30分程度のところに医療機関がある。
【自炊の場合】
・野外炊事の場所や用具があるか。
・食料調達ができるか。
【テント】
・テント設営ができるか。
・水が飲料水に適しているか。
・食糧の確保ができるか。
・洗面所や便所はあるか。
・木陰などはあるか。
・危険な動植物の被害を受けないか。
【宿舎/キャビン】
・宿泊施設、部屋の大きさや数はいいか。
・全員集まれる部屋があるか。
・食事のメニューはどうか。
 
宿泊施設の特徴 
 
【手作りの小屋・テント】
・自然度はたっぷりあり、自分たちで作り上げたという達成感は十分に得られます。
・設営にはかなり時間がかかり、天候、気温、虫などの影響を受けます。生活の快適さを得るためには工夫が必要です。
*十分に時間が取れるときに、メインの活動プログラムとして活用します。
【既製の移動テント】
・自然度はたっぷりあり、自分たちで作り上げたという達成感が得られやすい。
・設営には時間がかかり、天候、気温、虫などの影響を受けやすい。生活の快適さを得るためには工夫が必要です。
*自然を味わい、キャンプの実感を得たいときにメインの活動プログラムの一つとして活用します。
【固定テント】
・ある程度の自然度はありますが、自分たちで作り上げたという達成感はあまり得られません。
・設営には時間がかからないで、天候、気温、虫などの影響からは強くなります。生活の快適さは得やすくなります。
*設営以外のメインプログラムに時間をかけたいとき、参加対象者に応じて活用します。
【宿舎/キャビン】
・自然度はあまりなく、自分たちで作り上げたという達成感はほとんど得られません。
・設営には時間がかからず、天候、気温、虫などの影響を受けにくく、生活の快適さを得ることができる。
*体力的に配慮を必要とするなど、参加者の状況に応じて活用します。
 



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