2−7.プログラム作りの方針を決めます
 
A.プログラム作成の流れ
 
 ドラマキャンプを楽しく機能的に進め、ドラマキャンプそのものが目的達成にふさわしく、効果的なものになるようにアイデアを出し、プログラムを考えます。

 
B.方針を立てる
 
 目標を具体化するためには、どのような方針でプログラムを作成し、展開するかの視点(コンセプト)をはっきりさせることが大切です。
 
プログラム作成のポイント
 
1.シンボルを作る
 キャッチフレーズ、テーマソング、目標、アイドルなど参加者もスタッフも心を一つに束ねるものを作ります。
2.ドキドキワクワクさせる
 楽しいことが第一。そのために日常離れを作りだし、盛り上げるプログラムを作ります。
3.欲求の流れに沿って(5べる作戦)
食べる(生存)   食う、寝る、出すなど第一次的な欲求に応えるプログラム。
しゃべる(共存)  人間関係作り、交流のプログラム。
比べる(個性化)  個性を発揮できるプログラム。
調べる(向上)   考えたり、学習するプログラム。
差し伸べる(承認) 奉仕的なプログラム。
4.現代人が失ったものへチャレンジする
未知との遭遇を作る…………………初めての場所、人、経験、プログラムなど
可能性への挑戦………………………ケガを恐れるな。過保護は人間を退化させる。
玉の汗を流せ…………………………自分の限界を乗り越えようとするとき、玉の汗は流れる。
日常離れをさせろ……………………理性をおさえて、感情を開放。
自然を尊重し、活用する……………キャンプだからこそやれることをやろう。
共行・共伸・共働のプログラム……深い人間関係に迫る。
克服すべき障害を作れ………………困難を乗り越えたとき、感動し成長する。
心を裸にする…………………………日常生活でつけてるカミシモや仮面をとらせ、心を開かせよう。
参加者を主役に………………………みんなのために働く歓び、持ち味を輝かそう。
手作りせよ……………………………既製のものではなく、私たちのキャンプを作り出そう。
食事を大切に…………………………楽しみながらの食事作り、心を通わす会食に力を入れよう。
夜を活用………………………………ホットな人間関係や自然や闇とのふれあいを。
日常生活を振り返るときを…………ただ楽しいだけでは終わらない。
生きる歓びをつかめ…………………子ども達に感動を、明日につながるものを。
その場限りに終わらすな……………社会承認につながるものを。
 
5.グループワーク(人間交流)から迫る
 スタッフから参加者個人へ。次いで少数のメンバー間の交流。そしてグループが主体的に協力。最後は全員が心を合わすプログラムを。
 
ドラマキャンプの基本的な考え方
 
1.キャンプへの願いをもって企画しているか。
2.参加者に、何か感動や思想を伝えようとしているか。
3.スタッフが楽しんで企画できるものにしているか。
4.新しい内容、今までのキャンプを打ち破るものはあるか。
5.やる以上は、最善のものを作ろうとしているか。
6.新しいスタッフをひきつけ、育てるものがあるか。
7.私だからこそできるものか。
 
第4回わんぱくキャンプの基本コンセプトの例
・キャンプ全体を一つのストーリーで統合したドラマキャンプを創る。
・ドラマの骨子は「自然を破壊する邪神を倒す」というテーマで、自然を大切にする心を育てる。
・ネイチャーゲーム、イニシアティブゲームの心をプログラムの基本にする。

 



前のページへホームページへこの章の目次へ次のページへ