3−8.献立作成をします
 
 食事は、消費したエネルギーを回復するだけでなく、参加者の楽しみの一つです。そこで、栄養と衛生に十分留意し、炊事方法や配分方法などを研究します。
 
献立作成の基本
 
@ プログラムや日程に合わせて献立を作ります。
A 天候や気温も献立を作るときに配慮します。
B 炊事用具、設備、参加者の経験に合わせて献立を考えます。
C 参加者の好みを配慮します。
D 疲労回復のために甘いものを入れます。
E 食欲の増加と減退に応じた配分をします。
F 献立に期間中のハイライトを考えます。
G 昼食は簡単にし、夕食に手をかけます。
H 食料は安くて新鮮な材料、輸送に便利な材料を選びます。
I 材料の入手方法と貯蔵方法に工夫をします。
J 食中毒、伝染病の予防には万全を期します。
K 性別、年齢に応じた所要カロリーと栄養バランスのよい献立にします。
  朝  昼  夜   合計
  30  30  60  100%
900〜1050900〜1050800〜21003000〜3500 cal

熱量の所要量 3000〜3500cal/日・人 白米600g(4合
肉類100g
ジャガイモ450g
タンパク質の所要量
 
  95〜 110g /日・人
 

に相当

献立のポイント
 
@ 副食の調理が素早くできること。
A 組み合わせに変化があり、おいしく楽しいもの。
B 生鮮食料品は現地購入。
C 便秘予防に生野菜と果物をたっぷりと。
D インスタント食品や缶詰は、材料の一つとして活用します。
E 現地の特産品や山菜を入れたり、料理名を工夫します。
F 朝はパン、昼はお握りや弁当などにするとほかのプログラムに余裕がもてます。
G 各自が盛り付けるものよりも、みんなでつつきあって食べるものを。
H 時には、食事時間をたっぷりとって野外料理そのものを楽しみましょう。
I 非常食も忘れずに。
 
食料選びのポイント
 
@ 栄養化の高いもの
A 簡単に調理できるもの
B 運搬に便利なもの
C 腐敗しにくいもの
D 嗜好品
E 非常時に食べられるもの
 
食料保存方法
 
@ 涼しく風通しがよいテントで保存
A クーラーボックスで保存
B 水の入ったバケツで保存
C 川の中で保存          
D 加工して保存(燻製、味噌漬けなど)
E 木陰につるして保存       
 
食料の調達方法
@ 現地で調達できるものは現地で。
A できるだけ使用する日に配達してもらう。
B 配達が可能な店があるかどうか。
C 現地調達や配達が不可能な場合は、食料を持ち込むことになりますが、できるだけ 腐敗しにくいものを。腐敗しやすいものは(肉や魚などのなま物)、早く使います。
 
代表的な材料
【カレーの材料/1人分】
 肉48g、ジャガイモ70g、にんじん20g、タマネギ70g、カレールー1かけら;福神漬10g
*調味料をカレールーから醤油と砂糖に変えれば“肉ジャガ”になります。シチューの元をいれれば“シチュー”に、スープの素にすれば“スープ”になります。
【サラダの材料/1人分】
 レタス10g、キュウリ20g、トマト30g、マヨネーズ10g
【みそ汁の材料/1人分】
 カットワカメ1g、油揚げ5g、みそ20g;たくあん20g
 
献立の例
1日目
 
昼食弁当
夕食ご飯、カレー
2日目

 
朝食ご飯、みそ汁、漬物、味付けノリ
昼食そうめん流し、お好み焼き、焼きそば、ドーナッツ、お握り、漬物
夕食ご飯、バーベキュー
3日目
 
朝食ご飯、漬物、卵とじ、みそ汁
昼食弁当



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