4−2.もりあげる演出法
 
 “もりあがる”とは、というのは、単に馬鹿騒ぎをすることではありません。参加者が一体となって心と心が結ばれ、仲間意識が生まれ、参加して本当によかったといえるとき“もりあがった”と感じます。
 
【盛り上げるためのポイント】
@ 一人一人が大事にされる
 自分が大切にされていると感じなければ楽しくありません。一人一人の欲求や感情を正しくつかみ、みんなが平等に扱われなければなりません。
A 参加者意識を高める
 一方的に与えられるだけでなく、主体的にかかわったとき、その活動は自分のものとなります。参加者が主体的に取り組める場面を用意します。
B プログラムにアイデアを
 毎回同じプログラムでは、マンネリ化して参加者は飽きてきますし、スタッフとしての力量も向上しません。新しいプログラムの開発、展開法にチャレンジしましょう。
C あの人だから、あのキャンプだから
 すべてが毎回コロコロ代わっていては、参加者が不安になったり、ついてこれない場合があります。そこで、「あの人はあれをしてくれる」「あのキャンプに行けば、あれが楽しみだ」といわれるものをもつことも大切です。
D 形式を大切に、形式にとらわれず
 形式と呼ばれるものは、人間が感動するために考えられたものが淘汰されて残ってきたものであることを知っておくことも必要です。ただし、形式にとらわれて参加者が不在になってしまっては本末転倒になります。また、形式を知ったうえで、更なる飛躍を遂げるために形式を打ち破る勇気も必要です。
E 準備を十分に
 場当たり的な展開では、参加者を盛り上げることはできません。準備を十分にし、展開法をしっかり研究しておきましょう。
F リズムを
 一本調子では、参加者は飽きてしまいます。静的なもの、動的なものとリズムを持たせましょう。
G 友達ができるチャンスを
 キャンプで楽しかったものの一つに友達ができることがあります。積極的に友達作りにつながるプログラム、展開法を心がけましょう。
H 参加者が一つになれるものを
 参加者の心が一つになったとき、キャンプが最高に楽しく感じられます。そこで、テーマソングや同じバンダナをつけるなど心を一つにする仕掛けを仕組みましょう。
 班毎にバンダナの色を変えると、班の意識が強まると同時に、スタッフにとっても班の区別がすぐつきます。
 
もりあげるためのテクニック
 
1.盛る
@ 高く積む
・プラスする(同じものを繰り返すだけでなく、しだいに困難なもの、深化していくものへと積み重ねて行きます。)
・高い位置を使う(高い音を使ったり、、高い位置で手をふるなど)
A 調合する
・いろいろなものをミックスします。
2.盛り上げる(外から力を加えて)
・参加者のやる気が出るまでは引っ張っていき、遊び心を引き出します。
3.盛り立てる(内から高くなろうとするものへ外からの力を援助する)
・参加者を応援し、援助します。
4.盛り上がる(内から出てくる)
・メンバー自身が主体的に動けるものを、個性が発揮できるものを。
5.盛り盛り(勢いをつける)
・スピードをだんだん上げていき、感情を前に押し出していきます。



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