4−3.スタッフの仕事
1.参加する前に
@ 目的を十分理解する
A 現地の様子を知る
B キャンプの準備をする
2.参加者説明会で
@ 参加者と親しくなる
A キャンプについて説明をする
B 参加者の相談にのる
3.集合の前に
@ 天気の確認をする
A 中止、延期、決行の決定
B 中止、延期のときの連絡
4.集合、移動中に
@ 参加者の確認
A 忘れ物の確認
B 不安を取り除く
C 乗り物酔いへの対応
5.到着したら
@ 会場管理者への連絡
A 会場の配分
B 物品の配分
C 開村式の準備
6.最初の班活動で
@ 参加者同士を早くなじませる
A お互いの名前を覚えさせる
B 生活のルール、会場の説明
C 班名、テーマソング、合言葉、キ ャンプネーム、エールなど決める
D 会場や周辺の説明や案内
E 役割を決める
F 荷物整理
7.朝には
@ 健康観察
A 着替えや洗面の助言
B 整理整頓の助言
C テントの管理(張り綱の調整、窓 開け、風通しに注意)
8.プログラム活動中には
@ プログラムの準備をする
A 健康と安全に注意する
B 緊急時の対策をする
C 雨天時の用意をする
D 特別プログラムの説明や服装など の説明をする
E みんな活動しているか観察
F 参加者を励まし、プログラムに適 応させる
G 活動の支援
H 活動中の人間関係に気をつける
9.プログラム終了後
@ 火の始末、活用はいいか。
A 後始末はできているか
B 次のプログラムの準備
C 人数確認
10.自由時間には
@ 参加者の自主活動を援助
A 参加者に話しかける
B 参加者の清潔保持に気をつける
C 幼児や小学校低学年は昼寝を勧める
11.食事中には
@ 料理作りの助言をする
A 刃物の使い方に注意する
B 食事時の会話をリードする
12.夜には
@ 健康観察
A 1日の反省
B 就寝の奨励
C だれが早く寝て、だれが遅くまで起きていたかを観察
D テント内外のチェック
E 残り火、食料、薪などの管理
F パトロール(就寝後30分位して1回)
G トイレに起こす(起こす人を事前に調べておく)
13.班長会で
@ 健康状態の確認
A 参加者の声を聞く
B スタッフからの連絡(翌日のプログラム、天候など)
14.スタッフミーティング
@ プログラムの報告、反省、評価(参加者の反応、スタッフのありかた、展開の方法、プログラム間の関連と バランスなど)
A グループ内の人間関係、カウンセリングの報告
B 健康管理と食事に関する報告(病気やケガ・疲労度の状況、献立、残菜の量など)
C スタッフ間でのコメント
D 翌日のプログラムの確認
E 翌日のスタッフの動きの確認
F スタッフ間の人間関係作り
15.キャンプ終了、解散
@ 体調を崩したものはいないか
A 会場の整理、整頓
B 物品の確認、返却、支払い
C 人数確認
D 忘れ物の確認
16.キャンプ終了後
@ 参加者とのつながりを保つ(参加者からの手紙への返事など)
A 記録や報告をまとめる
B 報告会を開く
C 反省会をし、次回へつなげる
ジャニターの仕事
【全体を通して】
・野営長、コーディネーターと常に連絡
・荒天時の準備をしておく
・目の届かない参加者に気をつける
・スタッフ会で十分な打ち合わせをする
【早朝】
・会場内の整理整頓チェック
・ファイヤー場の清掃
【日中】
・トイレの消毒
・ゴミや残飯の処理
・食糧の管理
・薪の確保
・プログラム用品の管理
・資材用具の管理
・施設の補修
・火の管理
【夕方】
・ランプの準備
・殺虫剤の散布
わんぱくキャンプスタッフのあなたへ
佐藤陽子製作/わんぱくキャンプスタッフ資料より
わんぱくスタッフの心
1.精一杯ぶつかる
2.子どもの健康管理
3.ゴミをひとつ拾う気持ち
4.「ありがとう」「ごめんなさい」をだれよりも先に
5.目をそらさずに話をする
1.精一杯ぶつかる
ぶつかりあいがあってキャンプです。磨き合うすばらしいキャンプができます。スタッフが中途半端な気持ちだと子ども達はついてきません。スタッフが楽しくやると子どもも楽しくなります。子どもの心に響くのは、スタッフの精一杯ぶつかる姿、やる気です。
2.子どもの健康管理
スタッフは、まず自分の体は自分で守ってください。そして、子どもの大切な命を預かっています。一人一人に目を届かせてください。朝起きたら、必ず班の子どもの体調、便通のことをたずねてください。何かあったら、すぐ本部へ連れてきてください。
3.ゴミをひとつ拾う気持ち
何げないこと、たいしたことないと思ってゴミが落ちているのを見ても通り過ぎてしまう。そんな一つ一つのことが、子どもの心を踏みにじったり傷つけてしまいます。子どもはいつもスタッフの後ろ姿を見ています。
4.「ありがとう」「ごめんなさい」をだれよりも先に
自然に何げなく言えますか?寂しい気持ちでいるときに話しかけてくれた人のことは忘れられません。まず最初の一言から友達が始まります。「こんにちは」で心がふれあいます。「ありがとう」って言われたらうれしいな。「ごめんなさい」の一言で許しあう気持ちが生まれます。
5.目をそらさずに話をする
目をそらさずに話をする、目と目を見つめ合って話すのは照れくさい、でも、それができたら心が暖かくなります。自分の気持ちが伝わります。目をキラキラ輝かせて話しかけてくる子ども達をまぶしく思うことがありますね。目が落ち着かない人の話は、なんだかイライラ感じませんか。できそうでできないことですが、第一歩を踏み出しましょう。
なぜあなたにきてほしいのか
1.一生懸命生きてる大人を見てもらいたい
汗を流して、声を張り上げて、自分をさらけ出している大人がいる。そんな大人を知らない子ども達に大人の本音を伝えたい。楽しんでいる姿、喜ぶ顔、大人の涙を知っている子どもが何人いるでしょうか。
2.あなたに、何かをぶつけようとしている子どもを知ってほしい
子どもは計り知れない魅力をもっています。子どもから何かを見つけよう、吸収しようとする姿勢が大切。指導しようなんて考えないこと。共に学んで頑張りあう仲間です。
あなたが一生懸命ぶつかっていかない限り、子どもは心を開きません。子どものパワー、子どもの優しさ、子どものずるさ、全部ひっくるめて受け止めてください。
子どもに接する態度
期待して参加してくる子ども達に、わたしたちは何ができるのでしょうか。わたしたちに、そして子ども達にとって、価値あるキャンプにするために。 責任あるあなたの言葉、行動が必要です。一生懸命考えて、思いっきり動いて、子どもの気持ちになって。
1.創る!創ろう!!(自分をどれだけ出せるかな)
自分を出すためには、まずだれよりもキャンプを楽しむことです。そして、汗を惜しまず走り回ります。声をかけあって、メンバーにどんどんぶつかります。自分ができることを考え、探し、失敗しながら創ります。少々カッコ悪くてもかまいません。自分が創ったのだから愛着がわきます。もっと工夫を始めます。
2.よし!いいぞ!頑張るぞ!
ほめられたらうれしくなってしまいます。わたしたちは人に認められたいという気持ちをもっています。認められたときの感動は大きいです。よくやったなと思ったときは、グッドタイミングで「よし!いいぞ!!」と一言声をかけてください。「ガンバローぜ」「やろーぜ」の声を絶えずかけあってにぎやかに。班でエールをかけあえば、仲間の気持ちが盛り上がります。
3.名前(ニックネーム)を覚えよう、売り込もう
「ねえ、君」と呼ばれるより「○○さん」と呼ばれると親しみがわいてきます。自分の名前もどんどん売り込んでください。子ども達がいつでもあなたの名前を繰り返し覚えているように。
4.しかること
命にかかわることはその場で真剣に。ちやほや甘やかして上っ面の付き合いはしないでください。しかるとき、子どものことを考えて、目を見てしかってください。しかった後のフォローも大切です。なぜしかったのか分からせることを必ずしてください。ごまかすと子どもは信じなくなります。
5.やたらと手伝わない
主体は子ども達。子ども達の動きを見ているとつい手を出してしまいたくなります。
でも我慢、我慢。みんな経験を積み上げて上手になって行くのです。
あ な た の 役 割
1.カウンセラーとして
班毎に入るスタッフは、丸ごと子どもと一緒です。一緒に食事を作って、食べて、片付けて。キャンプを共に過ごし、共に考え、作り上げる仲間になります。
あなたにかならずしてもらわなければならないのは、
・子ども達の健康管理
・キャンプの心を考え、方向性を外さない。
後は、前になり後ろになり、“一生懸命になっている大人”を思いっきり出してください。
2.本部スタッフとして
物品管理、炊事関係の仕事、プログラムの展開、役者、力仕事、保健衛生、クラフトやゲームなど諸活動の展開、何でもかんでも一杯あります。少ない人数で限りない仕事量です。そんな中でも子ども達へ絶えず声をかけてください。特別意識はしないで、共にキャンプの仲間です。とにかく自分から進んでとけ込んでください。
3.雑用がたくさんあります
メインとしてまかされている仕事のほかにも頼むことが多いと思います。自然はでっかい、キャンプ場もでっかい。工夫したらよいこともどんどんしてください。共にキャンプを作り上げていきましょう。
4.キャラクターとして
ドラマキャンプではなくてはならない存在。恥ずかしがらないで、役者になりきって、ストーリーを進めてください。
あなたの準備
1.健康
時には暑く、時には寒く。体力が勝負です。健康な状態できてください。
2.アイデア大歓迎
あなたの持ち味、楽しみにしています。どんどん発表する場を提供します。(ゲーム、歌、クラフト………など)
3.あなたの足跡残せるか
「あなたがいたからよかった」と言われたい。あなたに会いに来年も子ども達がやってきます。そんな足跡残してください。
4.スタッフテキスト、何度も読み返して
キャンプの目的、心をしっかりつかんでおいてください。ドラマの流れを理解しておいてください。後はあなたの工夫次第。あなた自身のキャンプとして関われるキャンプにしてください。そのためには、スタッフテキストをしっかり読んでおいてください。
カウンセラーとして
1.メンバー以上に楽しむ 4.拍手が一番の助言です
2.5分先のことを考えた行動を 5.危ないことには毅然として
3.声は出しても手は出すな
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