4−8.安全対策
 
 楽しいはずのドラマキャンプも、事故やけが・病気などがあると楽しくなくなります。安全対策や衛生管理には万全を期しましょう。
 
安全対策のポイント
 
 安全と健康を確保するためには、細心の準備と注意を払います。予想される事故に備えて事前に適切な指示を出し、守らせます。
 また、万一の事故に備えて傷害保険や賠償責任保険などに加入します。
@ 危険物や危険個所をチェックし、周知徹底します。表示や立ち入り禁止の措置をとっ ておきます。
A 刃物や器具の正しい使い方を教えます。
B 危険なことや非衛生的な行動に対しては毅然たる態度で注意し、伝染病などの予防措 置をとります。
C 睡眠と休養を確保します。
D 火災や盗難、犯罪などに対しての予防対策を立てておきます。
E 保険加入に関しては、名簿や年齢などがいる場合があるので保険会社に確認しておき ます。
F 施設によっては、保険会社を紹介してくれる所もあるので相談してみます。
 
健康保持
 
@ 生水は飲まないようにします。
A 衣服は気温に応じて脱いだり着たりします。
B 汗や雨で濡れた後は、体をきちんとふきます。
C ベッドや毛布、テントなどは、昼間直射日光に当てるようにします。
D 食事はきちんと食べ、睡眠を十分にとります。
E 食器はきれいに洗います。
F 用便は所定の場所でして、食事前や用便後は必ず手を洗います。
G 下着類は清潔に保ちます。
H 湿地に直に寝たり、座らないようにします。
I 適当な運動を行います。
 
安全管理
 
@ きまりは最小限にして、参加者と共に作り上げていきます。
A 避難場所を確保しておきます。
B 病院などとの連絡を密にしておきます。
C 事前調査をしっかりしておきます。
D 緊急時に物資輸送のできるルートを確保しておきます。
E 危険場所には目印をつけ、危険であることが分かるようにしておきます。
F 会場周辺にはどんな危険な動植物がいるか確認し、参加者に知らせておきます。
G 単独行動はしないように徹底させておきます。
H 火の始末はきちんとします。
I 急に激しい運動をせず、準備の運動をして体を慣らします。
J 水に入るときは、必ずグループで入ります。
 
事故が起きたら
 
@ 患者第一です。応急手当をしながら、親しい友達や信頼されている人をつけて、安心させます。
A 医師に連絡をとる一方で、動かせるならば少しでも早く医師に近づけます。
B 緊急体制作り、プログラム展開の検討、上部組織への連絡、他のメンバーへの説明など対応策を練ります。
C 事故発生の状況や原因について調査し記録します。事故現場は保存しておき、写真を撮っておきます。
D 家族へは責任者がショックを与えないように、責任のとり方を明確にして誠意をもって対応します。外部に対しては最小限の事実を伝えるようにします。
E 処置が終わったら、責任者が直接で向いておわびや事後の対応について話し合います。
F 保険会社へは、医師に患者を渡した後、速やかに連絡します。
 
【行方不明のとき】

@ 行方不明が出たと分かったら、直ちに責任者に連絡します。
A 責任者は            
1.人数確認          
2.行方不明者の名前、着衣や特徴を確認し、行方不明時の状況を調べます。
B スタッフを二手に分けます。
  1.捜索班(行方不明者を探します)
  2.残留班(他の参加者に不安を与えないように配慮します)
C 必要に応じて、警察や消防署に救援を依頼します。

刃物の使い方
 
【刃物を安全に使う】
@ 周囲に人がいない場所で使います。
A 刃先が抜けたり、外れたりしないか確認します。
B 濡れた手では滑るので使いません。
C 滑るので刃物をもつ手は素手で、反対の手には安全のために軍手をします。
D 刃を自分の方に向けて使いません。
E 刃先より前に手を出しません。
F 人に渡すときは、柄の方を相手に渡します。
G 決まった場所にいつもしまいます。また、手入れをしておきます。
H 大切に使います。
I 土に刃を当てない、ものに直角に当てない、たたかない、火の中に入れない、ドライ バーやキリの変わりに使わない。
J 刃物をもって走ったり、遊んだりしません。
K 小学生までは大人のいる前で使います。
 
【ナイフ】
1.開き方と閉じ方
 開くときは、片手で柄をしっかり支え、反対の手で刃の溝に親指の爪を入れ開くように取り出します。閉めるときは、刃と柄の間に指などを入れないようにします。
2.削り方
 @ ナイフと反対の手に削るものをしっかりもち、押さえて固定します。
 A ナイフは動かさないで、削るものを引くようにして削っていきます。
3.切り方
 刃を気に斜めに当てて、何回かに分けて左右に位置を変えながら、少しずつ削るように切っていきます。
 
【ナタや斧】
1.もち方
 @ 刃は自分の方に向けないようにもちます。
 A 握る方は素手で濡れていないこと。反対の手にが軍手をします。
2.割り方
 @ 薪の上に刃を垂直に置き、別の木で上からたたきます。
 A 刃が薪に食い込んだら、薪と一緒にその重さを利用して台に下ろし、割っていきます。
  *斧では、割れた薪が左右に飛ぶことがあるので横には人がいないように注意します。
3.切り方
 丸太に刃を45度くらいの角度で、左右、前後から振り下ろします。



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