5−37.PA(プロジェクトアドベンチャー)
 
PA(プロジェクトアドベンチャー)とは

 PA(プロジェクトアドベンチャー)は、「新しい自分を発見」し、「自分をより好きになり」、「みんなと交わることの楽しさを学ぶ」ことを体験を通して学んでいく体験学習です。

PA(プロジェクトアドベンチャー)のプログラムの基本
 体験学習をより効果的な者にするために、次のような流れでPA(プロジェクトアドベンチャー)を組み立てていきます。
体験………実際にある活動を体験します。
振り返り…体験してみて思ったことや、感じたことなどを話し合います。
一般化……なぜその活動は楽しかったのか、何がおもしろくなかったのか、など、振り返りででてきたことの理由を考えながら一般化していきます。
応用………一般化したことを元に、もう一度その活動をやってみたり、別の活動に応用します。
 再び新しい活動に入り、体験→振り返り→一般化→応用→……と繰り返していきます。

活動および支援の流れ
 PAの活動は、「説明」→「活動」→「振り返り」の流れを繰り返すことによっておこなわれます。(アドベンチャーウエーブ)
○振り返りがポイント
 PAでは、「振り返り」をとても大切にします。活動委やそこで得た体験を振り返りながら、出来事や感じ方に注目し、「気づき」を得ていきます。
○ 質問の仕方は、「やってみてどうだった?」「どう感じた?」「それはどういうこと?」というように、参加者の言葉を引き出し、それに対する価値判断をする前に、まず「受け入れます」支援者の役割は、参加者が気づきを得やすい環境を作っていくことです。

PA(プロジェクトアドベンチャー)の基本は、お互いを尊重する約束(フル・バリュー・コントラクト)
PA(プロジェクトアドベンチャー)で、もっとも大切なことは、自分を含めて、みんなを尊重し大切にすることです。そこで、最初に次の約束をします。

 今、ここにいる(Be Here)…ただいるというだけでなく、積極的に参加しよう。
 安全に(Be Safe)……………体と心の安全に気をつけよう
 正直に(Speak the Truth)…体験を素直に受け入れ、感じたことを素直に伝えよう
 目標設定(Set Goals) ………目標を決めて、進んでいこう。
 前向きに(Let go of Negatives)…「失敗は成功の元」否定的に考えず、前向きに取り組もう。
 思いやり(Careful for Self and Otheres)…自分にも他人にも思いやりと心配りの気持ちを持とう。

 目標を決めて、その達成のためにみんなで協力しよう。
 自分や他の人を大切にしよう。心や体の安全には気をつけ、そのためにルールには従おう。
 自分や誰かが大切にされてないと感じたときは、正直に伝えよう。そして、いわれた人はそれを素直に受け入れよう。
 人を大切にしないようなことが起きたときは、みんなでそれを変える努力をしよう。

合い言葉は、チャレンジ バイ チョイスChallemge by Choice
(やるかやらないかは自分で決めよう)
 人生の成功の鍵は自分にあります。人から強制されてやるのではなく、自分で選んでやったときに最大の効果が上がります。
 まず安全を考えてください。自分には絶対に出来ないと思うことはやってはいけません。あなたの命に関わります。でも、がんばれば出来ると思うことは、挑戦してみると、あなたの力を伸ばしてくれます。
 次に、あなたの心に問いかけてみてください。「これはやりたくない」と思っているのか、「ちょっとがんばってみようかな?」と思っているのか。そして、あなたの気持ちを正直に伝えてください。みんなはそのことを尊重し、受け入れます。
●支援者へのお願い
 参加者の気持ちを大切にしてください。「やりたくない」と思っている人に、無理に強制してやらしてはいけません。

PA(プロジェクトアドベンチャー)のプログラムの組み立て
 PA(プロジェクトアドベンチャー)のプログラムの組み立て方は、
アイスブレーキング→ディインヒビタイザー→トラスト→イニシアティブ→ピークエクスペリアンスに至り、
再びアイスブレーキングからはじめ、螺旋状(アドベンチャースパイラル)に高めていきます。
段階ポイントアクティビティ例
アイスブレーキング(緊張をほぐす)体や気持ちをほぐしていく活動ネームトスバンプティ・バンプ・バンプじゃんけんチャンピオンとよろしくゲーム仲間探しハブ・ユー・エバー音楽に合わせて蜂の巣みんな鬼病院鬼ごっこ二人組鬼ごっこおつきあい鬼ごっこ宇宙人鬼ごっこ東西南北キャッチ!フープ・リレーキング・フロッグひざたたきインパルスインパルス対決編ミラー・ストレッチウインドミル・ストレッチストレッチ・ウエーブ
ディインヒビタイザー(気持ちの上での抑制をゆるめる)少し恥ずかしさを感じるような活動を行い、互いに笑いあうことによって、体や気持ちをより深くほぐして、グループの中に安心感を育てる。スピード・ラビット人と人進化論サムライ
トラスト(信頼関係を築く)体や気持ちがほぐれ、安心感が生まれてきた段階で、お互いの信頼感をより深めていきます。体を支えたり、支えてもらうことによって、「信頼」を単なる言葉ではなく、相手の体の重みとして体験していきます。人間カメラペア・ウオークヤート・サークルトラスト・ウエーブスポット・トンネル人間はしごトラスト・フォール2人組トラスト・フォール3人組トラスト・フォール柳に風 座って柳に風 立ってトラスト・ダイブ
イニシアティブ(課題を解決する)安心感や信頼を元に、お互いが協力しあって課題を解決していきます。意見を出し合い、やってみて、失敗から次の解決方法を見つけだすトライ・アンド・エラーを繰り返してみんなで課題解決に取り組みます。失敗は成功の元。課題達成までに家庭を大切にします。ワープ・スピードフープ知恵の輪人間知恵の輪TPシャッフル納豆川渡りニトロ・クロッシンクマイン・フィールドスタンド・アップ風船列車オール・アポードクモの巣
ピークエクスペリアンス(至高体験)それまで培ってきたグループの力が一気に花開くような、一つの頂点となるような活動。達成感を大切にしていきます。

PA(プロジェクトアドベンチャーマニュアルを見る



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